実の母娘にはかなわない

嫁姑問題画像夫に姉か妹がいる、すなわち姑に実の娘がいる場合、嫁としては何かと気苦労が多くなります。

子供が息子ばかりという姑に比べて実の娘をもつ姑の目は、同世代の嫁を見るときどうしても厳しくなりがちです。口や態度には出さなくても、性格や言葉遣い、服装や持ち物のセンスまで自然と比較されてしまうものです。

また、姑は嫁とのあいだの出来事を実の娘に逐一報告、あるいは相談している可能性があります。もしも姑とのあいだに問題が起これば、実の母娘ですから共同戦線を張られることはほぼ確実です。姑と親子仲の良い義姉・義妹がいることは、嫁としては色々な意味で気が抜けないものです。

一方で、この義姉・義妹と打ち解けることが出来れば、彼女たちは嫁にとって心強い味方になるといった話も聞きます。自分の夫の姉と仲が良いという私の知人は、夫の相談に乗ってもらったり、ふたりで買い物に行ったりと、義姉とまるで友達のような付き合い方をしているそうです。

ですが、そんな羨ましい関係を築けている彼女でも、思わずヒヤリとしたことがあると言います。義姉に夫のことを相談した内容が、どうやら全て姑に伝わっていたらしいというのです。友達のようなつもりで気を許しすぎた・・・と知人は猛省していました。

しかし、そこは実の母と娘の関係ですから仕方のないことでしょう。むしろ姑に伝わって当然と考えるべきかもしれません。悪意のあるなしに関係なく、嫁に関する事柄は彼女たちにとって最も盛り上がる共通の話題の一つなのです。これもある意味では彼女たちの無意識の共同戦線といえるでしょう。

私にも義姉がいます

嫁姑問題画像私にも義姉がいますが、姑との親密さには目を見張るものがあります。結婚後も実家の近所に住む義姉と姑はお互いに頻繁に行き来して、ランチや買い物を楽しんでいるそうです。自分に直接関係が無いだけに、それ自体は少しも問題ではありませんでした。嫁として唯一やりにくさを感じていたのは、夫の実家に姑と義姉が揃ったときです。

そこには、最も強い発言権をもつ二人に家族の誰も逆らえない状況が生まれます。実の母娘の最強タッグを前に、私は時には夫の後ろに上手く避難しながら、嫁としてベストだと思われる立ち位置を時間をかけて探ってきました。

その結果、姑と義姉が揃っている場では、私は一歩引くぐらいでちょうど良いことを知りました。例えば、料理は母娘のコンビネーションに任せて自分は食器を運ぶ・後片付けをするなど裏方に徹する、会話ならまずは笑って聞き役に徹する・・・といった具合です。

無理して実の母娘のあいだに入り込もうとするよりも、彼女たちの無意識の共同戦線を尊重して一歩引いて接するほうが調和を生むことがわかったのです。

彼女たちの親密さに神経質になってはいけませんし、かといって失望する必要も全くありません。実の母娘を前にした場合、嫁には嫁の適切な立ち位置があるだけです。全ては「しょせん実の母と娘にはかなわない」という、当たり前のことを素直に認めることから始まります。義姉・義妹をもつ嫁にとっては、そんな割り切りも必要ではないでしょうか。